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睡眠時無呼吸症候群と肥満
肥満は
睡眠時無呼吸症候群発症のもっとも重要な原因です(陳、2004年)。
肥満があると、
空気の通り道(気道)の周囲に脂肪などがつき、
気道が狭くなるだけでなく、
その他の要因も重なり、
「睡眠中に異常な呼吸」を起こしやすくなると考えられています。
体重と
睡眠時無呼吸症候群の関係については、
体重の増減に伴う、
睡眠時無呼吸症候群の悪化や改善についての報告があります。
その中でもPeppardらは、
「10%の体重増加に伴い、*AHI(無呼吸低呼吸指数)は32%増加」し、
「10%の体重減少で、AHIが26%減少した」と報告しています。
(*AHIとは、
呼吸が10秒以上停止(無呼吸)したり、
呼吸が50%以上低下した状態が10秒以上続く(低呼吸)ことが、
1時間当たりに起きる回数を表します。)
このように
「減量」は睡眠時無呼吸症候群に対する有効な治療法のひとつですが、
「10〜20%の減量ができた人は、
690人中22人(3%)のみ」で減量を達成できる人は少なく、
さらに、
「AHIをおよそ50%減少させるには
20%の減量が必要」と予測されており、
睡眠時無呼吸症候群に対して減量のみで治療することは
ハードルが高く、
一般的には困難と考えられております。
ご質問がございましたら、
お気軽にご相談ください。
(参考;睡眠学 日本睡眠学会編集)
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