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急性中耳炎の「鼓膜切開」はいつおこなうの?
「鼓膜切開」はいつおこなうの?
という質問がありましたので、解説させていただきます。
鼓膜切開は、急性中耳炎の重症例
[1] 鼓膜の腫れが全体に及んだり、
[2] 鼓膜の赤みが強かったり、
[3] 耳の痛みが持続したり、
[4] 38.5度以上の発熱があったりするときで、
例えば急性中耳炎スコアが12点以上の重症例)などで行います。
「鼓膜切開」の効果は、
[1] 抗菌薬治療の効果を促進し、
[2] 早期に状況(鼓膜所見や痛みや発熱)が改善し、
[3] 抗菌薬投与の期間を短縮できる可能性があり、
[4] 重症例では再燃、再発を少なくする
[5] 急性中耳炎治療後に生じる滲出性中耳炎への移行を少なくする
と考えられております。
実際に、当院で治療をさせていただきました、
1歳男児の症例(親御さんの了解を頂いております。)を提示させていただきます。
38度台の発熱と、鼻汁を主訴に来院されました。
【来院1日目(治療開始日)】
両耳とも、急性中耳炎スコアが12点以上の重症でした。
お母さんに「鼓膜切開」の必要性をご説明し、同日に切開をおこないました。
そして、内服薬と点耳液を処方しております。
【来院2日目(来院から4日目)】
鼓膜所見は改善し、熱もなく、鼻水も軽快されておりました。
(もちろん、切開した翌日以降に、ご両親に時間があれば、耳内の治療に来ていただいてもOKです。)
いつも思わず「おめでとうございます!」と言ってしまいます^^
ご質問がございましたら、ご相談下さい。
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