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記事詳細
慢性耳鳴に対する音響療法の効果について ~研究論文のご紹介~
耳鳴にお悩みの方へ、耳鳴の改善に役立つかもしれない2021年の研究結果をご紹介いたします。当院でも行っている補聴器を使った音響療法が、難聴を伴う慢性耳鳴患者さんにどのように効果があるのか、注目の論文をもとに説明いたします。
1. 研究の概要
この研究では、難聴を伴う耳鳴患者さんに対して、適切な補聴器の調整と音響療法を行い、その効果を調べました。490名の患者さんが参加し、補聴器のフィッティングと音響療法を受けました。患者さんには、定期的にカウンセリングを行いながら、補聴器の音量や設定を調整し、その効果を3か月後と1年後に評価しました。
2. どんな効果があったの?
治療を受けた結果、多くの患者さんが耳鳴の症状が改善したと報告しています。特に、耳鳴の音量や煩わしさが減り、生活の質が向上したとの声が多数寄せられました。治療後3か月時点では、83%の患者さんが耳鳴の音量が「やや改善」したと感じ、1年後でもその効果が続いていることが確認されています。
3. どんな治療が行われたの?
この治療では、患者さんに適した補聴器を使い、定期的な調整を行いました。補聴器を日常的に長時間使用することで、耳鳴によるストレスや不安を軽減し、聴覚中枢の過度な反応を抑えることが目指されました。また、週に1回や2週に1回のペースでカウンセリングを行い、治療の効果をしっかりとサポートしました。
4. 患者さんへのメッセージ
耳鳴は、生活に大きな影響を与える症状ですが、音響療法や補聴器を使った治療によって症状を軽減できる可能性があります。当院でもこのような宇都宮方式聴覚リハビリテーション治療を提供しておりますので、耳鳴でお悩みの方はぜひご相談ください。個々の状態に合わせた適切な治療プランをご提案いたします。
参考文献
Shinden, S., et al. (2021). Effective Sound Therapy Using a Hearing Aid and Educational Counseling in Patients with Chronic Tinnitus. Auris Nasus Larynx. -
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