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インフルエンザの症状について
インフルエンザの症状について:
1〜3日の潜伏期ののち、
発熱、全身倦怠感、頭痛、筋肉痛を伴って急激に発症します。
38度〜40度の高熱が2〜3日続くことが多く、
解熱とともに全身症状は改善しますが、
咳や鼻水などの呼吸器症状が強くなり、
これが1〜2週間続いた後で治癒します。
重篤な合併症(肺炎)について:
乳幼児、高齢者、気管支喘息や慢性肺疾患、心臓病や糖尿病を持つ人々(ハイリスク群)
では合併症が起こりやすく、時に致死的となります。
インフルエンザウイルスと混合感染を起こす代表的な細菌は、
肺炎レンサ球菌、黄色ブドウ球菌、インフルエンザ菌で、
細菌が分泌する蛋白質分解酵素が重症化に影響を与えると考えられています。
重篤な合併症(インフルエンザ脳症)について:
発症の仕組みは、まだ十分に解明されていません。
発熱から数時間〜1日以内に、
主に6歳以下の小児に発症します。
痙攣を伴い急速に進行する意識障害が主症状です。
我が国では、毎年100〜300人の患者が発生しております。
致死率は約30%と高く、
また約25%に後遺症が残ります。
インフルエンザウイルス感染によって放出される炎症性サイトカインや
ある種の解熱薬(ジクロフェナクナトリウムやメフェナム酸など)の関与が示唆されています。
ご質問がございましたら、お気軽にご相談ください。
(参考:吉田眞一ら「戸田新細菌学 改訂34版」より)
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