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難聴がもたらすさまざまな問題(難聴と寿命、運転、転倒、うつ、認知症)
難聴と関連するさまざまな問題が報告されており、紹介させていただきます。
1、難聴と寿命
アイスランドでの調査で、中等度以上の難聴(良い方の耳の聴力が35dB以上の難聴)と視力障害の人の7年間の生存率を調査し、どちらの障害もない人に比べ、1.7倍死亡率が高かったという結果。
2、難聴と運転
カナダでの調査で、難聴が高度になるほど事故を起こしやすいという結果。正常を1とすると、わずかな難聴で1.06倍、軽度難聴で1.13倍、中等度難聴で1.18倍、重度難聴で1.31倍事故を起こしやすいとのこと。(*重度の聴覚障害者は標識表示やワイドミラー装着などの義務があります)
3、難聴と転倒
アメリカでの調査で、40歳から69歳において、難聴が10dB悪くなるごとに過去1年間の転倒リスクが1.4倍高くなる結果。
4、難聴とうつ
高崎市の倉渕地区で行っているコーホート調査で、難聴障害度質問票による評価において難聴の無いグループでは8%であったのに、難聴のあるグループでは19.6%の人で抑うつ傾向が見られたとのこと。
5、難聴と認知症
アメリカでのコーホート調査で、聴力検査をしたうえで平均約12年経過した方の認知の程度を調べたところ、軽度の難聴で1.89倍、中等度の難聴で3倍、重度難聴では4.94倍の危険率で障害が起こりやすくなっていたとのこと。
*フランスのコーホート調査で、65歳以上の25年間の経過観察の中で、難聴者のうち、補聴器を使わなかった人では認知機能テストで低下が見られたのに対して、補聴器を使っている人では難聴のない人と差が見られなかったとのこと。
ご質問がございましたら、お気軽にご相談ください。
(参考;関谷芳正 2017年版 よくわかる補聴器選び)
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