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嚥下障害を疑うことから始めましょう。
日本は、平成19年より65歳以上の高齢者が21%を超える「超高齢社会」に突入しております。
そして、今後もさらに高齢化率が上昇すると思われます。
高齢者は「食べ物を飲み込む力」が低下している場合が多く、
色々な病気で嚥下障害(食べ物がむせやすくなる障害)がすぐに現れます。
嚥下障害は嚥下性肺炎を引き起こす可能性があり、
日本人の全死亡原因で第3位(平成25年)となった肺炎の多くを占めることが報告されています。
そのため「嚥下障害を疑う」ことは、
その後の脱水や肺炎を予防するために重要です。
それだけでなく、
嚥下障害を引き起こす隠れた原因の発見や
本人・家族や介助する医療者の安心にもつながります。
嚥下障害を疑う症状として、以下の症状が報告されております。
1)飲み込む時の症状
飲み込みづらい、飲み込む時のむせ、飲み込む時に鼻から食べ物が出てくる、
飲み込む時の痛み
2)飲み込んだ後の症状
食べ物の残留感、声の湿った感じ(湿性)、痰の増加など
3)その他の症状
痰や熱が続くなどの呼吸器感染症状、食べる量の減少、
食事時間の延長(関連が強い)、体重の減少
まずは疑ってみてください。
心あたりがあれば、お気軽にご相談ください。
(参考:日本耳鼻咽喉科学会:嚥下障害診療ガイドライン 耳鼻咽喉科外来における対応 2012年版、西山ら:耳鼻咽喉科外来における嚥下障害スクリーニング項目の検討. 日耳鼻 113:542-548, 2010)
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